インストールプログラムの開始

インストールを開始するには、まずインストールプログラムを起動します。 インストールに必要な物がすべて揃っていることを確認してください。 すでに第2章 を読み終えて、指示に従っていれば 開始する準備が整っているはずです。

注意注意
 

ハードウェアコンポーネントによっては、インストール時にドライバディスク が必要な場合があります。ドライバディスクは、インストールプログラムがサポート しないハードウェアのサポートを追加する為のものです。ドライバディスクは、Red Hatが作成した物か、 ユーザーの自作のものか、又は、ハードウェアのベンダがハードウェア製品に付属させる物の いずれかです。

ドライバディスクを挿入するようなプロンプトの画面が出た時に、ベンダ製のドライバディスクを 所有している場合は、指示通りに挿入して下さい。ドライバディスクを検索する情報源の1つは http://www.redhat.com/support/errata/です。 ドライバディスクに関する詳細は、オフィシャル Red Hat Linux 参照ガイド内にある付録 C. ドライバディスクを参照して下さい。

インストールプログラムの起動

注意注意
 

ブートディスクを作成する必要がある場合は、 インストールディスクの作成項第2章を参照して下さい。

最初のパワーオンで、シリアルインストールを実行しているのでなければ、デスクトップ上に アイコンが表示されます。グラフィカルなキーボードが表示されると ビープ音がなります。 —ビープ音の後には、[F1]キーを押してグラフィカル インストールを実行するか、あるいは[1]キーを押してシリアルインストールを 実行します。

Install From(インストール元)アイコンを選択して、 [Return]キーを押します。

[スペースキー]を使用して、SCSI CD-ROMデバイスを選択します。

次に、[スペースキー]を使用してRed Hat Linux 7.1を選択します。

次に出る画面はYabootファームウェアのブートローダの画面です。 boot:プロンプトが出て来た時点で、[Return]キーを押すか、 あるいは、10秒間までば、自動的にインストールが開始されます。

注意注意
 

シリアルインストールを実行するには、boot:プロンプトでlinux console=ttyS0,9600とタイプします。

以下のメディアのいずれか1つを使用して(システムが何をサポートするかにより選択) Red Hat Linux インストールプログラムを開始することができます:

しばらくすると、boot:プロンプトを含んだ画面が表示されます。 この画面は各種のブートオプションの情報を含んでいます。それぞれのオプションが 1つ又は複数の関連したヘルプ画面が関連付けられています。ヘルプ画面にアクセスするには 画面下部に横列に表示されたファンクションキー内の目的のキーを押します。

インストールプログラムをブートする時点では、2つの点に注意して下さい:

通常、[Enter]を押すだけでブートします。 ブートメッセージを見て、Linuxカーネルがハードウェアを正しく検出するかどうか 確認して下さい。ハードウェアが適切に検出されない場合は、エキスパート モードで再起動する必要があります。ハードウェアが適切に検出された時は そのまま次へ進みます。

カーネルオプション

カーネルにはオプションを渡すことが出来ます。例えば、 128 MBシステムの RAMを全て使用するようにカーネルに指示する場合は、以下を入力します:

boot: linux mem=128M

オプションのいずれかを入力した後は、[Enter]を押して そのオプションを利用したブートを実行します。

ハードウェアを識別するためのブートオプションを指定する場合は、その オプションを書き留めておきます。このブートオプションはインストールの途中で LILOの設定部分で必要になります。(詳細はYABOOTのインストールで 御覧下さい)。

フロッピィディスクを使用しないブート

Red Hat Linux/x86 CD-ROMはブート可能なCD-ROMをサポートするコンピュータでブート出来ます。 この機能はすべてのコンピュータでサポートされているわけではありません。システムが CD-ROMからブート出来ない場合は、ブートディスクを使用しないでインストールを開始する 方法が他に1つあります。但し、次の方法はx86ベースのコンピュータ特定の方法です。

システムにMS-DOSがインストールされている場合、ブートディスクを使用せずに 直接 CD-ROMドライブからブートが可能です。

これを実行するには(CD-ROM ドライブが d:ドライブと想定)、 以下のコマンドを使用します:

C:\> d:
D:\> cd \dosutils
D:\dosutils> autoboot.bat

この方法は WindowsのDOS画面で実行されると機能しません。— autoboot.batは、本来のDOSが唯一のオペレーティングシステムと して実行される必要があります。言い替えるとWindowsを実行してはいけません。

コンピュータが直接、CD-ROMからブートできない場合 (そしてDOSベースのautobootが 使用できない場合)は、ブートディスクで開始する必要があります。