第 4章Red Hat Linuxのインストール

本章では、マウスを使用するグラフィカルなインストールプログラムを利用して、 CD-ROMからRed Hat Linuxをインストールする方法について説明します。解説する内容は 以下のとおりです:

インストールプログラムのユーザーインターフェイス

グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)をすでに使用したことのある方で あれば、この操作には慣れていることでしょう。マウスを使用して画面を操作し、ボタンをクリックするか テキストボックスに入力するだけです。また、キーボードで[Tab]キーや[Enter ]キーを使って、インストールの項目を選択することもできます。

注意注意
 

GUIインストールプログラムを使用したくない場合は、テキストモードのインストールプログラムも利用可能です。 テキストモードのインストールプログラムを起動するためには、以下のブートコマンドを使います:

boot: text

テキストモードインストールの手順の簡単な概要については 第5章を参照してください。

仮想コンソールに関する注意

Red Hat Linux インストールプログラムが提供できることは、インストールプロセスの ダイアログボックスだけではありません。各種診断メッセージを利用することが出来て、さらには シェルプロンプトからコマンドを入力することもできます。これらの情報はインストールプログラムに よって、5つの仮想コンソール上に表示されます。仮想コンソールの 切替えは、キーボードのキーを組み合わせて操作することによって簡単に実施できます。

これらの仮想コンソールはRed Hat Linux のインストール中に問題が 発生した場合に、特に役に立ちます。インストールコンソールやシステムコンソールに 表示されるメッセージは、問題を特定する上で参考になります。仮想コンソールが表示する 内容とコンソールを切替える為のキー入力については、 表4-1 を参照してください。

表 4-1. コンソール、キー操作、内容

コンソールキー操作内容
1[Ctrl]-[Alt]-[F1] キーインストールダイアログ
2[Ctrl]-[Alt]-[F2]キーシェルプロンプト
3[Ctrl]-[Alt]-[F3]キーインストールログ (インストールプログラムから発行されるメッセージ)
4[Ctrl]-[Alt]-[F4]キーシステム関連メッセージ
5[Ctrl]-[Alt]-[F5]キーその他のメッセージ
7[Ctrl]-[Alt]-[F7]キーX グラフィック表示

通常、インストールの問題を診断する場合以外は、デフォルトのコンソール(仮想コンソール#7)から 切替える必要はありません。