YABOOTのインストール

Red Hat Linux システムをブートするには、通常PReP ブートパーティションに YABOOT、又はlinuxカーネルをインストールする必要があります。PReP ブート パーティションはプライマリパーティション(基本領域)である必要があります。 これはsdx1-sdx4のような 表示の場合、sdxがルート("/")パーティションを含む ディスクとなります。

YABOOT、又はカーネルをどのPReP ブートにインストールするか 尋ねられます。これにはルート("/")パーティションと同じディスク上にある PRePパーティションを選択して下さい。

注意用心
 

何らかの理由でYABOOTをインストールしない場合、Red Hat Linuxシステムを直接 ブートすることは出来ません。別のブート方法(ブートディスクなど)を 使う必要があります。このオプションはRed Hat Linuxシステムを別の方法で 確実にブートできる場合にだけ選択して下さい。

図 4-8. yabootの設定

YABOOTブートコマンドにデフォルトオプションを追加する場合は、それらを カーネルパラメータフィールドに入力します。 入力したオプションは全て、ブート時にLinuxカーネルに渡されます。

他のオペレーティングシステムが使用するパーティションも含め、ブート可能な パーティションが画面に表示されます。Red Hat Linuxシステムのルートファイルシステムを 持つパーティションのブートラベルlinuxに なっています。他のパーティションにもブートラベルを付けることが出来ます。 他のパーティションにブートラベルを追加する場合(また既存のラベルを変更する場合)、 対象のパーティションをクリックして選択すると、ブートラベルを変更できます。

注意注意
 

ブートラベル列の内容は、目的のオペレーティングシステムを ブートするためにYABOOT:プロンプトで入力する値です。定義した 値を忘れてしまった場合は、YABOOT:プロンプトで[Tab]キーを 押すと、いつでも定義済のブートラベルの一覧を表示できます。

YABOOTの設定

この画面には、YABOOTを設定するためのオプションがあります。また、YABOOTを 全くインストールしないように選択することもできます。

ブートディスクを作成するブートディスクを作成するオプションはデフォルトで選択されています。ブートディスクを作成しない場合は、 このオプションを選択解除します。ただしブートディスクを作成することを強くお勧めします。 ブートディスクは次の理由で役に立ちます:

YABOOTの代わりに使用 — ブートディスクはYABOOTの代わりに使用することが出来ます。 Red Hat Linuxを初めて試していて、他のオペレーティングシステムのブートプロセスを変更したくない 場合は、YABOOTの代わりに使用することが出来ます。ブートディスクを使うと、ブートディスクを 取り出して再起動するだけで、簡単に他のオペレーティングシステムに戻ることが出来ます。 YABOOTの代わりにブートディスクを使用する場合は、YABOOTをインストールする オプションが選択されていないことを確認してください。

他のオペレーティングシステムがYABOOTを上書きした場合に使用 — サポートされる ブート方式に関して、他のオペレーティングシステムはRed Hat Linuxほど柔軟性を持っていません。 他のオペレーティングシステムをインストール又は、アップグレードすると、MBR(YABOOTの 本来の場所)が上書きされてRed Hat Linuxインストールが起動出来なくなってしまうことが良くあり ます。その場合は、ブートディスクを使用してRed Hat Linux をブートし、YABOOTを再インストールします。

ティップヒント
 

レスキューモードを使用する必要がある場合は、次のいずれかの方法を選択できます。

  • CD-ROMを使用してブートし、boot:プロンプトで linux rescueとタイプします。

  • ネットワークブートディスクを使用して、 boot:プロンプトで linux rescueとタイプします。すると、ネットワークから レスキューイメージを検索するように要求されます。

  • Red Hat Linuxボックスセットに同梱されたブートディスクを使用して、 boot:プロンプトでlinux rescueと タイプします。そして、インストール方式とロード元となる有効なインストール ツリーを選択します。

レスキューモードに関する詳細は オフィシャル Red Hat Linux カスタマイズガイドで御覧下さい。

YABOOTの代替手段

YABOOTを使用したくない場合、カーネルを直接PReP ブートパーティションに 置き、オープンファームウェア コマンドラインからRed Hat Linuxシステムをブートすることが出来ます。この方法を 使用する場合、ブートコマンドでroot= argumentを 確実に含めるように下さい。例えば、boot sd: root/dev/sda2(sda2がルート ("/")パーティションの場合)となります。