12.13. デバイスエイリアス

デバイスエイリアスは、同一の物理 ハードウェアに属する仮想デバイスですが、異なるIPアドレスを 持つことで同時に起動することができます。これらのデバイスは通常、 コロンと数字が後ろに付くデバイス名で表示されます(例、eth0:1)。 ひとつのネットワークカードしかないシステムで、複数のIP アドレス を持ちたい場合に役に立ちます。

eth0などイーサネットデバイスを 設定した後、静的IPアドレス(DHCPはエイリアスで動作しません)を 使用するには、デバイスタブへ行き、 新規をクリックします。イーサネットカード を選択してエイリアスで設定し、静的IPアドレスをエイリアス用に セットします。適用をクリックして作成 します。イーサネットカード用のデバイスがすでに存在するので、 作成したものはeth0:1などの エイリアスになります。

警告警告
 

イーサネットデバイスがエイリアスを持つように設定している 場合は、デバイスもエイリアスもDHCPを使用するようには設定 できません。IPアドレスを手動で設定する必要があります。

図12-20で、eth0 デバイス用の任意のエイリアスを例として示して います。eth0:1デバイスに注意 してください — eth0用の 1番目のエイリアス。eth0用の 2番目のエイリアスはデバイス名がeth0:2 になります(以降同じ)。ブート時に起動するか どうか、エイリアス番号、などデバイスエイリアスの設定を修正する には、一覧からそのデバイスエイリアスを選択して編集 ボタンをクリックします。

図 12-20. ネットワークデバイスエイリアスの例

エイリアスを選択して起動ボタンをクリック してエイリアスを起動します。複数のプロファイルを設定している 場合、どのプロファイルがどの設定に入るか選択します。

エイリアスが起動していることを確認するには、コマンド /sbin/ifconfigを使用します。その出力が異なる IP アドレスのデバイスとデバイスエイリアスを表示するはずです。

eth0      Link encap:Ethernet  HWaddr 00:A0:CC:60:B7:G4
          inet addr:192.168.100.5  Bcast:192.168.100.255  Mask:255.255.255.0
          UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
          RX packets:161930 errors:1 dropped:0 overruns:0 frame:0
          TX packets:244570 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
          collisions:475 txqueuelen:100
          RX bytes:55075551 (52.5 Mb)  TX bytes:178108895 (169.8 Mb)
          Interrupt:10 Base address:0x9000

eth0:1    Link encap:Ethernet  HWaddr 00:A0:CC:60:B7:G4
          inet addr:192.168.100.42  Bcast:192.168.100.255  Mask:255.255.255.0
          UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
          Interrupt:10 Base address:0x9000

lo        Link encap:Local Loopback
          inet addr:127.0.0.1  Mask:255.0.0.0
          UP LOOPBACK RUNNING  MTU:16436  Metric:1
          RX packets:5998 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
          TX packets:5998 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
          collisions:0 txqueuelen:0
          RX bytes:1627579 (1.5 Mb)  TX bytes:1627579 (1.5 Mb)