Red Hat Linux 7.1: The オフィシャル Red Hat Linux リファレンスガイド | ||
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LDAPを使用することの主要なメリットは、組織内での特定の種類の情報を統合できることです。たとえば、組織内のさまざまなユーザーリストすべてを1つのLDAPディレクトリにマージすることができます。このディレクトリはその情報を必要とするLDAP対応アプリケーションからクエリーを受け付けることができます。ディレクトリはディレクトリ情報が必要なユーザーが使用することもできます。
LDAPの長所は、これ以外に、X.500と比較すると導入がしやすいこと、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)がしっかりと練られていることが挙げられます。これはLDAP対応アプリケーションとLDAPゲートウェイの数が将来増加するはずであることを意味します。
短所としては、LDAPを使用する場合に、LDAP対応アプリケーションが必要になるか、LDAPゲートウェイを使用しなければならないことがあります。LDAPは確実に利用が増加する見込みですが、現時点では、Linux向けに入手できるLDAPアプリケーションは多くありません。また、LDAPはアクセス制御をサポートするとはいえ、X.500ほど多くのセキュリティ機能をサポートしていません。