アカウントの設定

アカウント設定の画面では、rootパスワード設定及び、インストールが完了するとすぐに ログイン出来るように、ユーザーアカウントも設定できます。 (図3-13図3-14を参照)。

Rootパスワードの設定

rootアカウントと rootパスワードの設定は、インストール時の最も重要なステップの 1つです。rootアカウントはWindows NTマシンで設定する管理者アカウントに似ています。 rootアカウントは、パッケージのインストール、RPMのアップグレード、ほとんどのシステムの 保守の為に使います。rootでログインするとシステムに対して全面的な制御をする権限を持つ ことになります。

図 3-13. Root アカウントの作成

rootアカウントの使用はシステム管理のみにします。通常の使用にはroot以外のアカウントを作成して、何かを緊急に修復する場合に、su -でrootに入ります。 これらの基本的な規則に従えば、入力ミスや間違ったコマンドがシステムに与える影響を最小限に 抑えることができます。

インストールプログラムが システム用にrootパスワードを設定するように要求してきます。 [1] この時点で、rootパスワードを入力する必要があります。rootパスワードを設定しない限り、インストールプログラムは次のセクションへ進行しません。

rootパスワードは最低 6文字の長さが必要で、入力するパスワードは画面に表示 されません。パスワードは2回入力します。2つのパスワードが一致しないときはもう1度 入力しなおす必要があります。

rootパスワードは 何か自分で覚えやすいものにします。しかしそれは他の人が簡単に 想像できるものではいけません。自分の名前、電話番号、qwerty (キーボードの1列の字), password, root, 123456, anteater などはすべて、悪いパスワードの例です。良いパスワードとは、数字、大文字、 小文字が混ざった 構成で、また辞書にあるような単語を含まない物です。例としては、Aard387vark または420BMttNTなどです。パスワードは大文字/小文字が区別されることに 注意して下さい。もしパスワードを書き留めるのでしたら、安全な場所に保管して下さい。しかし、 どんなパスワードでも書き留めないことを推薦します。

注意注意
 

このマニュアルに示してあるパスワードは使用しないで 下さい。これを使用することは セキュリティ上、問題があると考えられます。

注意注意
 

root ユーザー (スーパーユーザーとも呼びます。)はシステム 全体にアクセスをすることができます。この理由で root ユーザーとしてのログインはシステムの 保守または管理を実行するときのみにして下さい。

ユーザーアカウントの設定

ここでユーザーアカウントを設定するように選択した場合は、インストールが完了した時点で ログインするアカウントを持つことになります。この設定をしておくと、後でrootでアカウントの 作成し直すことなく、そのまま安全にそして簡単にコンピュータにログインすることができます。

図 3-14. ユーザーアカウントの作成

アカウント名を入力します。そして、そのユーザーアカウント用のパスワードを入力して、もう一度 確認の為のパスワードをいれます。そのアカウントを持つユーザーのフルネームを入力してOK ボタンを押します。すると設定したユーザーアカウント情報がアカウントリストの追加されて、別のユーザー アカウントが入力できるようにユーザーアカウントのフィールドがまた空白になります。

自分用のユーザーアカウントを追加した後は、ユーザーアカウントの設定の画面が 表示され(このテキストには紹介されていません)、追加のアカウントを作成する機会が与えられます。 追加を選択して追加するか、またはOKを選んで 次へ進みます。

また、追加ボタンを選択すると新規のユーザーアカウントが設定できます。 ユーザーの付いての説明情報を入力します。その後、追加ボタンを 使用して、そのユーザーをアカウントリストに追加します。

作成済の不要なユーザーアカウントを編集したり、 削除したりすることもできます。

注意

[1]

rootパスワードは Red Hat Linux システム用の管理者パスワードです。 rootパスワードを使用するのは システムの保守が必要な時だけにしてください。rootアカウントは 一般のユーザーに適用されている制限に関係なく操作ができるため、rootとして加える変更は システム全体に影響を与える可能性があります。