Chapter 4. ソフトウェアRAIDの設定

 まず、ハードウェアRAIDとソフトウェアRAIDの違いと、RAIDのことが紹介されている、オフィシャル Red Hat Linux リファレンスガイドでRAIDに関する付録を参照してください。

 ソフトウェアRAIDは、Red Hat LinuxのGUIとkickstartのどちらのインストールモードでも設定できます。fdiskまたはDisk Druidを使用してRAID構成を作成することができます。以下ではDisk Druidによって作業を完了することを中心に説明します。

 RAIDデバイスを作成する前に、まず以下のステップごとの指示にしたがってRAIDパーティションを作成しなければなりません。

Tipヒント:fdiskを使用する場合
 

fdiskによってRAIDパーティションを作成する場合は、タイプ83のLinux nativeではなく、タイプfd(Linux RAID)のパーティションを作成しなければならないこと、性能を最高にするためには所定のRAIDアレイに属するパーティション群が占めるドライブ上のシリンダの範囲を同一とする必要があることを覚えておいてください。

 RAIDのセットアップに必要なパーティションの数だけ上記のステップを繰り返します。すべてのパーティションをRAIDパーティションにする必要はないことに注意してください。たとえば、Figure 4-2では、/homeパーティションだけがソフトウェアRAIDデバイスです。

Figure 4-2. RAIDパーティション

 RAIDパーティションとしてのパーティションの作成がすべて完了したら、Disk Druid メインパーティション画面で[RAIDデバイスの作成]ボタンをクリックします(Figure 4-2を参照)。

 次に、Figure 4-3のようなダイアログボックスが表示されるので、ここでRAIDデバイスを作成することができます。

Figure 4-3. RAIDデバイスの作成