Jade と OpenJade は、ふたつとも、DTD と DSSSL に基づいてコードの レンダリングや妥当性検査の大半を処理するプログラムです。どちらかが必要なので、 DTD と DSSSL のインストールが終わってから、インストールしてください。
ftp://ftp.jclark.com/pub/jade/jade-1.2.1.tar.gz
Jade は、SGML のフロント・エンドプロセッサです。DocBook と DSSSL を 使って、妥当性検査や、目的のフォーマットへの SGML ソースのレンダリングを行い ます。
ここでは、使っているディストリビューションを問わず、どの ディストリビューションでも、とにかくすぐに使えるようにする方法を紹介します。
いろんなファイルを入れるために、/usr/local/sgml/ といったベース・ディレクトリを 作成します。以下では、そのディレクトリを $_toolroot と呼びます。
Jade, DocBook DTD, DSSSL を、$_toolroot がそれぞれの ベースディレクトリになるよう、次のようなディレクトリを作成して、インストール します。
$_toolroot/jade-1.2.1
$_toolroot/dtd
$_toolroot/dsssl
環境変数 SGML_CATALOG_FILES に $_toolroot にあるカタログファイル名を設定する 必要があります。それには次のコマンドを使ってください。
bash$ export SGML_CATALOG_FILES=$_toolroot/dtd/docbook.cat:\ $_toolroot/dsssl/docbook/catalog:$_toolroot/jade-1.2.1/dsssl/catalog |
これで Jade を使う準備ができました。セクション別の HTML ファイルを作成 するには、次のコマンドを使います。
$_toolroot/jade-1.2.1/jade/jade -t sgml -i html \ -d $_toolroot/dsssl/docbook/html/docbook.dsl howto.sgml |
一枚の HTML ファイルにまとめるには、上記の Jade コマンドに -V nochunks を付けてください。
いったん XML 用の設定が済めば、Jade も OpenJade も SGML DocBook と 同じやり方で使えます。
XML DTD を解凍したら、jade/openjade のカタログファイルのデフォルト ファイル名として、docbook.cat ファイルから "catalog" にシンボリックリンクを 張ることもできます。次の $_xml_root の部分は、インストールした XML_DTD の場所に 置き換えてください。
XML 文書を処理中に次のような警告が表示されるかもしれません。これは出力 には影響しませんが、原因は調査中です。
<xml_dtd_pth>/ent/iso-lat2.ent:119:18:E: "X0176" is not a function name <xml_dtd_pth>/ent/iso-lat2.ent:120:17:E: "X0178" is not a function name |
既存の SGML DocBook 文書を XML 文書に変換したい場合は、(文書の冒頭の 行の)文書型宣言(declaration)のところで次のように書いてください。
<?xml version='1.0' encoding='ISO-8859-1'?> <!DOCTYPE article PUBLIC '-//OASIS//DTD DocBook XML V4.1.2//EN'> |
LDP の文書規則に従っている場合、これ以外に文書に変更を加える必要は ありません。
http://openjade.sourceforge.net/
DSSSL コミュニティーが作成した、Jade のエクステンションです。 アプリケーションのなかには jade を必要とするものもありますが、どちらも サポートできるようにアップデートされつつあります。