Sendmail のソースコードをダウンロードして環境にあったSendmailを構築できますが、ほとんどのユーザーは、Red Hat Linuxのインストール時またはそれ以降にCD-ROM のRPM から Sendmail をインストールする方を選択します。
Sendmail アプリケーションは/usr/sbinに格納されています。
Sendmailの詳細な設定ファイル (sendmail.cf) は、/etc にインストールされています。ファイルが非常に大きく、複雑であるため、sendmail.cfファイルの編集に精通していない限り、sendmail.cfファイルを直接編集することはお勧めできません。代わりに、Sendmailの設定を変更するには、/etc/mail/sendmail.cfファイルを編集するために用意されたm4マクロプロセッサを使って、オリジナルの/etc/sendmail.cfのバックアップを取ってから新しい/etc/sendmail.cf ファイルを作成します。Sendmail の設定の詳細については、the section called 共通設定の変更を参照してください。
さまざまなSendmail設定ファイルが、以下の/etc/mailにインストールされています。
access —電子メールのリレーにSendmail が使用できるシステムを指定します。
domaintable —ドメイン名のマッピングを提供します。
local-host-names —マシンのすべてのエイリアスを格納しています。
mailertable —特定ドメインの経路を上書きする指示を指定します。
virtusertable — ドメイン固有の形式のエイリアスを付け、1台のマシンを複数の仮想ドメインのホストとして機能させることができます。
/etc/mailにある設定ファイル、たとえば、access、 domaintable、mailertable 、 virtusertableなどは、実際にデータベースファイル内に情報を格納しておき、Sendmailが設定変更を使用できるようにしておく必要があります。これらの設定の変更をデータベースファイルに含めるには、makemap hash /etc/mail/name < /etc/mail/nameというコマンドを実行する必要があります。この場合のnameは、変換する設定ファイルの名前です。
たとえば、任意のdomain.com アカウント宛のすべての電子メールを、<bob@otherdomain.com>に送信するには、virtusertableファイルに行を追加する必要があります。
@domain.com bob@otherdomain.com |
次に、この新しい情報をvirtusertable.dbファイルに追加するために、 makemaphash /etc/mail/virtusertable < /etc/mail/virtusertableをルートで実行します。新しい設定を反映したvirtusertable.dbを作成できます。