Red Hat Linux 7.1: The オフィシャル Red Hat Linux リファレンスガイド | ||
---|---|---|
Prev | Chapter 4. Lightweight Directory Access Protocol(LDAP) | Next |
Red Hat LinuxにはLDAPに機能を追加する以下のパッケージが含まれます。
nss_ldap モジュールは、Solaris Nameservice Switch(NSS)のためのLDAPモジュールです。NSSはネットワークインフォメーションサービス(NIS)のネームサーバーやフラットファイルの代わりとなる、またはこれに追加する、LDAPディレクトリ情報へのアクセスに必要なCライブラリエクステンションのセットです。nss_ldapモジュールは、LDAPをネイティブネームサービスとして使用するために必要です。
pam_ldapモジュールは、LDAP認証をPAM(Pluggable Authentication Modules)APIへと統合するために必要です。pam_ldapを使用すると、ユーザーはLDAPディレクトリを使ってパスワードを認証し、変更することができます。nss_ldapモジュールとpam_ldapモジュールはnss_ldapパッケージで提供されます。
Red Hat LinuxにはApache WebサーバーのためのLDAPモジュールも含まれます。auth_ldapモジュールは、HTTPクライアントをLDAPディレクトリでのエントリに照合して認証するためのものです。php-ldapモジュールは、LDAPサポートをPHP4 HTML埋め込みスクリプト言語に追加します。auth_ldapモジュールとphp-ldapモジュールを機能させるには、ダイナミック共有オブジェクト(DSO)としてApacheにコンパイルする必要があります。