X ウィンドウシステムは、先進的かつネットワーク透過で、ウィ ンドウを利用できるグラフィカル環境です。これは マサチューセッツ工 科大学(Massachusetts Institute of Technology)で開発され、1984 年 に初めてリリースされました。このドキュメントでは、X は既にインストール され、ちゃんと動作しているものと想定します。本ドキュメントの目的は、プ ログラムのコンパイルの方法ではなく、X の生産的な使い方を身につけること だからです。Linux ディストリビューションのほとんどには X が付属してお り、インストール時にオプションとして選ぶことができます。これは既にコン パイル済みで、すぐに実行できます。
まるっきり最初から始める場合には、XFree86 HOWTO と XFree86 Video Timings HOWTO の方が役に立つかもしれません。こ れらはこのドキュメントと同じ場所にあるはずです。このドキュメントの最後 には、もっと詳しい情報を探すための「関連図書とその他の情報源」セクショ ンがあります。おっと、それからオンラインマニュアルを読むのも 忘れないでくださいね。
この HOWTO の最新版は定期的に comp.os.linux.help に投稿されま す。これは Linux 関係のさまざまな WWW サイトや FTP サイトにもアップロー ドされます。その中には Linux Documentation Project のウェブサイトも含まれます。最新版は普通、 http://www.croftj.net/~ray/howto にありますが、公式の配布場所は Metalab のリポジトリです。
バージョン 1.1 における変更点は、rxvt の説明の追加、X リソー スの説明の追加、X のちょっとした歴史の追加、SunSite への参照を MetaLab への参照に修正したこと、X で Type 1 フォントを使う手順の説明です。
バージョン 1.2 における変更点は、要望の多かった、X で TrueType フォン
トを使う方法の説明、xdm
の設定に関するより詳しい説明の追加、
リソースいくつかの追加です。画面ブランク機能に関する説明への修正も行
いました(訂正してくださった Heinrich Langos さんに感謝します)。
バージョン 1.3 における変更点は、修正いくつか、最近のディストリビュー ションの一部におけるフォントパスの不具合に関する情報、X の基本的なセキュ リティに関する多くの情報の追加です。KDE に関する小技いくつかの追加や、 電子メールアドレスの更新も行いました。
バージョン 1.4 における変更点は、Anthony J. さんによる追加・訂正と、 Tomasz Motylewski からのとても素晴らしいセキュリティに関する情報です。
このバージョン(2.0)における変更点は、Guus Bosch さん、Brian J. Miller さん、筆者自身による訂正と、たくさんの新しい更新と情報、それから新しい メンテナ募集のお願いです!
このドキュメントに関する質問やコメントがあれば、
Ray Brigleb 宛(現在のアドレスである ray@aracnet.com
またはずっ
と使えるアドレスである rayola@mindless.com
)
に気軽にメールを送ってください。筆者はどんな提案や批判も歓迎します。こ
のドキュメントの誤りを見つけた場合には、次の版で修正できるように筆者
にお知らせください。将来の版で見たい情報がある場合や、将来の版に貢献し
ていただける場合には、筆者までご連絡ください。
また、筆者は本文や参考文献に追加できる、より多くの情報を探しています。
それはそれとして、筆者はこのドキュメントの管理を引き継いでくれる方を探
しています。もし興味をお持ちでしたら、筆者にお知らせください。
筆者が最新の状態を追えていないこのプロジェクトに、別の管理者の方が息を
吹き込むことができるかもしれないと筆者は考えています。筆者が受け取る
フィードバックから判断すると、この文書はまだ使えてしかも役に立ちます。
援助や意見をしてくださった、HOWTO 世話役の Tim Bynum さんに深く感謝 します。また、XFree86 付属のオンラインマニュアルやヘルプファイルを作成 した XFree86 グループの皆さんに深く感謝します。過去に作成したものに付 属ドキュメントや説明を書いてくださった全ての方々にも本当に感謝しなけれ ばなりません。筆者はこのドキュメントを作成するに当たって、これらの材料 から関係ありそうな項目を集めただけなのですから。またウェブサイト 「Window Managers Guide」の作者である Matt Chapman さん、FVWM2 用テー マに関する小技やテクニックを借用させていただいた Scott Scriven さんに 感謝します。進行中であるこの HOWTO の執筆に対して大変貴重なインターネッ トサービスを提供してくださった Joe Croft さん、励ましてくれたり様々な 小技を教えてくださった Claire Galper さんにも感謝します。最後に――で すが決して軽んじているわけではありません――全てにおいて GNU/Linux コ ミュニティ全体に感謝し、このテキストエディタ(と思想)を与えてくださった Stallman 氏に感謝します。
Copyright (c) 1998, 1999 by Ray Brigleb.
Unless otherwise stated, Linux HOWTO documents are copyrighted by their respective authors. Linux HOWTO documents may be reproduced and distributed in whole or in part, in any medium physical or electronic, as long as this copyright notice is retained on all copies. Commercial redistribution is allowed and encouraged; however, the author would like to be notified of any such distributions.
All translations, derivative works, or aggregate works incorporating any Linux HOWTO documents must be covered under this copyright notice. That is, you may not produce a derivative work from a HOWTO and impose additional restrictions on its distribution. Exceptions to these rules may be granted under certain conditions; please contact the Linux HOWTO coordinator for more information.
In short, we wish to promote dissemination of this information through as many channels as possible. However, we do wish to retain copyright on the HOWTO documents, and would very much like to be notified of any plans to redistribute the HOWTOs, this one in particular!
Many of the terms mentioned in this document are trade names. Unless otherwise stated, all trademarks are property of their respective owners.
訳注: 著作権表示の日本語訳も参考までに挙げておきますが、これはあ くまで参考です。正式には上記英文の内容に従ってください。
特に断り書きをしない限り、Linux HOWTO ドキュメントはそれぞれの作者 の著作物です。Linux HOWTO ドキュメントは、この著作権表示が全ての複製物 に残されている限り、全体または一部を、任意の物理的または電子的メディア に複製および配布することができます。商業的な配布は許可していますし、推 奨しています。ただし、このような配布の場合には筆者にお知らせくださると 幸いです。
全ての翻訳物、派生物、Linux HOWTO ドキュメントを集めた編集物は、この著 作権表示に従わなければなりません。つまり、HOWTO を元に派生物を作成し、 その配布に当たって追加的な制限を加えることはできません。特定の条件の下 では、この規則には例外が認められます。詳しくは Linux HOWTO 世話役まで 御連絡ください。
簡単に言うと、我々はできるだけ多くの経路を通してこの情報の普及を進めた いと考えています。しかし、HOWTO ドキュメントの著作権は保持したいと考え ていますし、できれば HOWTO 再配布の計画について知っておきたいと考えて います。このドキュメントについては特にそう考えています!
このドキュメントに現われる用語の多くは登録商標です。特に断らない限り、 全ての登録商標はそれぞれの権利者の所有物です。
日本語訳は Linux JF プロジェクトが行いました。 翻訳に関する訂正・ご意見などは当プロジェクト(<JF@linux.or.jp>) までお知らせください。 また、翻訳に関する権利は当プロジェクトにあるものとし、配布について は原文のライセンスに従うものとします。
作業を行ったメンバー(50音順)を以下に示します:
東洋昌 <azuma@po.sphere.ne.jp> (10章), 遠藤明 <akendo@t3.rim.or.jp> (5章), 大西圭一 <ohnishik@mbox.kyoto-inet.or.jp> (3章), 川島浩 <kei@arch.sony.co.jp> (6章), 小松弘幸 <komatsu@tahoo.org> (校正), 佐藤亮一 <rsato@ipf.de>(校正), 武井伸光 <takei@cc.kochi-u.ac.jp>(校正), 田中雄一郎 <yuitanak@oracle.co.jp> (4章), 中谷千絵 <jeanne@mbox.kyoto-inet.or.jp>(2章), 奈古屋広昭 <nagoya@cc.hit-u.ac.jp>(9章), 長谷川靖 <yaz-hase@qb3.so-net.ne.jp>(校正), 服部慎 <mituzi@he.mirai.ne.jp>(訳注), 早川仁 <uv9h-hykw@asahi-net.or.jp>(校正), 藤原輝嘉 <fujiwara@linux.or.jp>(1, 8章), 松浦方昭 <masa386@yk.rim.or.jp> (7章)