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10. NIS でよくおこる問題とその解決方法

以下のような問題が多くのユーザから報告されています。

  1. バージョン 4.5.19 のライブラリは壊れており NIS は動作しません。
  2. ライブラリを 4.5.19 から 4.5.24 にアップグレードすると su コマ ンドが使えなくなります。この場合は su コマンドを Slackware 1.2.0 から入手します。ついでに最新のライブラリも導入してしまうと良いでしょう。
  3. NIS サーバを再起動させた際、 ypbind
    yp_match: clnt_call:
                RPC: Unable to receive; errno = Connection refused
    
    のようなメッセージを表示し、 NIS のデータベースに登録されている人がロ グインできなくなることがあります。 root でログインして ypbind を kill し、 ypbind を起動しなおしてみて下さい。 ypbind 3.3 以降にアップデートしても解決できると思います。
  4. libc を 5.4.20 以上の版にアップグレードすると、 YP tools が動作 しなくなります。 libc >= 5.4.21 および glibc 2.x には yp-tools 1.2 が必要です。それ以前の版の libc には yp-clients 2.2 が必要です。 yp-tools 2.x ならすべてのライブラリで動作します。
  5. libc 5.4.21-5.4.35 の yp_maplist は壊れています。 yp-tools 1.x を用いるには 5.4.36 以降が必要です。さもないと ypwhich などの YP プログラムは segfault してしまうはずです。
  6. libc5 と trad-NIS は shadow パスワードの NIS での配布をサポート していません。 libc5 + NYS または glibc 2.x を用いる必要があります。
  7. ypcat は "shadow" マップを表示しません。これは正しい動作です。 shadow マップの名前は "shadow.byname" ですから。
  8. Solaris は必ずしも特権ポートを用いません。従って Solaris のクライアントがある場合はパスワード mangling を用いては いけません。


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