よくありそうな質問であると筆者が判断したものを集めました。 読者からのフィードバックを期待します。 そうすれば、この節はちゃんとした FAQ にできるでしょう。
A: Linux は一台のドライブでもちゃんと動作します。 スワッピングを避けるためには、 2 台目のディスクを買うよりも充分な RAM (32〜64 MB 程度) を用意する方がコストパフォーマンスとしては良いでしょう。 ディスクとしては (E)IDE の方が SCSI よりも安いようです (ただし多少遅いです)。
A: はい。しかし度合いは少々低くなるかもしれません。それでも トラックの配置 の節はきっと有益でしょう。
A: 一つあります。どれかのパーティションがあふれると、
システムがちゃんと動作しなくなってしまいます。
どの程度深刻な問題になるかはもちろんあふれたパーティションに依存します。
しかしパーティションがあふれないように監視することはそれほど難しくなく、
df
を実行すれば現状の概要はわかります。
またスワップのパーティションも free
でチェックして、
仮想メモリ領域を使い切らないように注意しましょう。
いいえ。あまり多すぎても問題が生じます。 まず管理が必要以上に複雑になってしまいます。 一方パーティションが大きすぎると、 これまた必要以上にシーク動作が長くかかってしまうことになります。 これらのバランスをよく考えて決めてください。 使っているドライブの台数にもよるでしょう。
A: ある意味ではそうです。 しかしルートから分割すべきではないディレクトリがあることに注意してください。 詳細はファイルシステムに関する標準化文書を参考にしてください。
A: 3〜4 台以上のドライブを使う場合は RAID を考慮すべきだと思います。 しかしその場合もルートパーティションは RAID でないパーティションに置いておく方がよいでしょう。詳しくは RAID の章を参考にしてください。
A: そのパーティションが FAT32
になっている可能性が一番高いと思います。
これは Microsoft が最新版の Windows95 (OSR2) に導入したファイルシステムです。
FAT32
の利点は大きなドライブの利用に向いていることです。
Microsoft NT 4.0 でもまだサポートされていないファイルシステムだ、 と言うことも知っておいて良いかもしれません。
A: マウントポイントのディレクトリが空でなかった可能性があります。 この場合、マウント前の内容は隠されてしまい、 このディレクトリの容量分がディスクから 消えてしまったように見えることがあります。
この場合はレスキューディスクなどを使ってブートし、 マウントポイントに隠れてしまっているファイルを消去するか、 あるいは一時領域に非難させて下さい。 緊急用にマウントポイントのスペアを作っておくと便利かもしれません。
A: スワップアウトの必要がなかったのかもしれません。
特に RAM が充分ある場合は、その可能性が高いですね。
ログファイルをチェックして、
ある瞬間にメモリを使い切った旨の記録があるか調べてください。
記録があれば、スワップパーティションは置いておく必要があったのです。
記録がなければ、
スワップパーティションが正しい番号に割り当てられていなかったり、
mkswap
していなかったり、
swapon
していなかったり
/etc/fstab
ファイルへ追加していないのかもしれません。
A: 誰でも自由に使うことのできる大きな Unix システムで、 現在 10000 人ほどのユーザがいます。 私はこの HOWTO の web ページを nyx に置いています。 また大きな Unix システムの設定に関するアイディアの源でもあります。 長いこと非常に安定して動作しています。詳しい情報は Nyx Homepage をご覧ください。無料アカウントの取得方法についても記述があります。