この新しい技術を利用すると、単純な作業、たとえばあるマシンから他のマシンに
ディスクを移すような作業が、やや手の混んだものになるかもしれません。LVM を
使用する以前であれば、やるべきことは、そのディスクを新しいマシンに取り付け
て、ファイルシステムをマウントすることだけでした。LVM を用いると少しやること
が増えます。LVM の構造は両方のディスク上と /etc/lvmconf に保存されています。
したがって唯一確認しなければいけないことは、ボリューム・グループが含まれている
ディスクがいくつあっても、ボリューム・グループが属することになるマシン上で
認識できるかということです。これを行うのが、vgexport
コマンドです。
vgexport
は単純に /etc/lvmconf にあるボリューム・グループの構成から
削除するだけですので、ディスク上では何も変更ありません。後は、ディスクを新しい
マシンに接続して(同じ ID であってはならない)、/etc/lvmconf をアップデートする
だけです。それは vgimport
を使って行います。
例
マシン No 1 で、
vgchange -a n vg01
vgexport vg01
マシン No 2 で、
vgimport vg01 /dev/sda1 /dev/sdb1
vgchange -a y vg01
注意すべき点は、同名のボリューム・グループを用いてはいけないということです。
もし vgimport コマンドが設定のバックアップを上げなければ、vgcfgbackup
を使って上げてください。
FIXME: もっときちんとした内容を書く