この時点で、HOWTO の枠組が決まり、未加工の断片的な情報が集められ、 文書化され、アウトラインに組み込まれていると思います。よいニュースです。 これで中間地点を過ぎました。あとは下り坂です。
次にチャレンジするのは、これまで集めた生のままのデータ全部に マッサージを施しながら、読んで、楽しんで、理解できるような完成品に仕上げる ことです。
実際に文章を書き始めることができる地点までたどり着くには、大変な作業が 必要だったと思います。しかし、そのハードワークが報われる時が来ました。この 段階では、あなた独自の方法で無味乾燥な大量の情報を吟味して、イマジネーション と独創性を発揮できます。
効率よく文章を書く方法全般を解説することは、この文書の範疇を越えるので、 基本的なことだけを説明しようと思います。"リファレンス" のセクションで、この文書などより も的確にこれを扱った文献を紹介しています。それらの文献をあたって、アドバイス に従ってください。
まずは、Politics and the English Language から いくつかアドバイスを紹介します。
注意深いライターは、文章を一行書くたびに、少なくとも次の 4 つのことを 自問する。
おそらくは、次のふたつも自問するだろう。
...言葉の効果を計りかねるのはよくあることです。それゆえ、直観をあてに できないときに、頼れるルールが必要になる。たいていのケースは次のルール でカバーできると、わたしは思う。
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--George Orwell |
それから、純粋にスタイルの観点から言うと、多くの HOWTO が使っている 一人称での書き方は、わたしには魅力があるように思えます。この魅力は、そう でない大部分の文書からは得難いものです。自分自身として話すことを恐れずに、 " I " を使い、体験談や自分の意見を書いてください。
これ以上くどいと思うかたがいらっしゃるとは思いますが、これらすべての 提案の基調となっている原則は、シンプルであることです。読者はすでにあたらしく 登場する概念と日々格闘しているのですから、あなたの言葉が理解できずに格闘 するといったことにならないようにしてください。KISS の 原則を忘れないようお願いします: Keep It Simple, Stupid!