シリアル、パラレル、ジョイスティックポート、あるいはこれらがまとめて付 いている一般的な I/O カードに対応しています。 Linux は 8250, 16450, 16550, 16550A という型番の UART に対応していま す。標準でない IRQ (9 より大きい数) に対応しているカードでも使えます。
National Semiconductor 社の「Application Note AN-493」(Martin
S.Michael 著) を見てください。この書類の 5 章に NS16550 と NS16550A
の違いが詳しく説明されています。これを要約すると、
National Semiconductor 社 の NS16550 の FIFO 回路にはバグがあるけれど、
NS16550A 以降のチップでは修正されているということです。ただしバグ付き
の NS16550 はずっと昔に少し出荷されただけなので、このチップに出会うこ
とはまずないでしょう。現在実際に見かけるボードで「16550」が載っているもの
の多くは互換品のメーカーが出しているもので、National Semiconductor 社
が付けている「A」という添字を付けていないだけです。また、マルチポート
ボードの中には 16552 や 16554、あるいは National Semiconductor 社や他
のメーカーが出している別のマルチポート用チップやマルチファンクションチップ
を使っているものもあります(一般的にはこれらの多くはボードに半田付けさ
れており、40 ピンの DIP ではありません)。
大抵の場合は、非常に古い 40 ピン DIP 式の
National Semiconductor 純正「NS16550」(A 無し)チップに出会わない限りは
気にすることは何もありません。
このチップに出会った場合には、16550A ではなく(FIFO を持っていない)
16450 として扱いましょう。
―― Zhahai Stewart
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zstewart@hisys.com
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