次のページ 前のページ 目次へ

18. 付録 A - ラップトップで Linux

18.1 バッテリ

執筆予定です。Hanno Mueller による LDP - Battery-HOWTO も見てください。

RedHat による apmd-rhcn-2.4phil-1 ftp://rhcn.redhat.com/pub/rhcn/ には、 サスペンドする前に PCMCIA ソケットをシャットダウンさせたり、 複数個のバッテリに対応させるための非公式パッチが含まれています。

18.2 PCMCIA カード・サービスと APM (Advanced Power Management)

LDP - PCMCIA-HOWTO から引用すれば: 「カーネルを APM support ありで configure すれば、 APM (Advanced Power Management) のサポートと一緒に カード・サービスもコンパイルされて入ります。 お使いのシステムで互換性のあるバージョンの APM が検知されれば、 PCMCIA モジュールは APM 用に自動的に設定されます。 APM が設定されているかどうかに関係なく、 ノートマシンをサスペンドする前に cardctl suspend し、 レジューム後に cardctl resume すれば、 PCMCIA カードをきれいにシャットダウン、リスタートできます。 ただし、使用中のモデムカードに関してはうまくいきません。 シリアル・ドライバは モデムの動作パラメータを保存したり元に戻したりできないからです。 APM 動作が不安定なシステムもあります。 お使いのシステムで APM と PCMCIA についてトラブルが生じたら、 バグを報告する前に、問題をパッケージ一つ程度に絞り込んでみましょう。 ドライバのうちには、特に PCMCIA SCSI ドライバには、 サスペンド/レジュームのサイクルから回復できないものがあります。 PCMCIA SCSI カードを使うときは、システムをサスペンドする前に いつも cardctl eject するようにしましょう」

PCMCIA モデムの代りに、ラップトップの内蔵モデムを使いましょう。 可能なら(WinModem かもしれませんしね)。

18.3 電力節約のテクニック

  1. 赤外線のサポートが要らないなら、BIOS で利用不可にするか、 IrDA デバイスドライバを停止しましょう。 カーネルの IrDA 関連の機能には、節電に役立つものもあります。 私の HP OmniBook 800 の仕様によれば、使っていないときは IR ポートを オフにしておくことが勧められています。最高 10 パーセントもバッテリの 持ち時間を食ってしまうからだそうです。 必要に応じて、カーネルの IrDA セクションの Fast RRs 機能を 使わないというのも試してみましょう。 この機能はよりよいレイテンシをもたらしますが、電力も余計に食います。
  2. PCMCIA サービスも余分な電気を食いますから、 必要ないときは落しておきましょう。
  3. 電気を消費するバックライトの利用時間を延ばす方法はわかりません。 注意: 私の知る限り、このデバイスは CPU の稼働サイクルをある一定以下しか食いませんから、 スクリーンセーバの使い過ぎは避けましょう。
  4. 最高 8 時間もの長さまで稼働時間が延びるバッテリの製作例については Adorable Toshiba Libretto http://www.cerfnet.com/~adorable/libretto.html を見てみてください。
  5. APM についての情報は、上の APM の章を見てください。
  6. A hacked rclock: Booker C. Bense は rclock プログラムをハックして、 時計の文字盤にシンプルなバッテリのパワー・メータを設けました。
  7. xbatstat: Linux + X 用のバッテリ・レベル状態のチェッカです。
  8. KDE http://www.kde.org には KAPM, Kbatmon, Kcmlaptop があります。 Paul Campbell による kcmlaptop は ラップトップ・コンピュータをサポートする機能を実装した KDE のコントロール・パネルの集まりで、 ラップトップ向けのドッカブルなバッテリ状態モニタ - 要は、KDE のステータス・バーにある小さなアイコンで バッテリがあとどれだけ残っているかを表す - も入っています。 パワー低下の警告や、節電オプションの設定も可能です。 GNOME プロジェクト http://www.gnome.org/ にも同様のパッケージがあります。 それぞれのサイトのソフトウェア一覧を見てください。
  9. 詳しくは、Hanno Mueller による Battery Powered Linux Mini-HOWTO hanno@lava.de http://www.lava.de/~hanno/ もご覧ください。 (訳注: 和訳が http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/Battery-Powered.html にあります)
  10. toshiba-fan: 東芝の Pentium ラップトップのファンを on/off します。 コマンド・ラインから操作するユーティリティで、東芝製のラップトップの ファンを on/off したり、現在の状態を見たりできます。 ファンが付いた東芝の Pentium ラップトップならどれでも動くでしょう。


次のページ 前のページ 目次へ