学術機関や ISP (Internet Service Provider) などの、
上手に組織化された大きなネットワークでは、ネットワークのプロ達は
DNS サーバに「フォワーダ (forwarder)」と呼ばれる階層を
設けていることがあるかもしれません。これには内部の
ネットワーク負荷や外部にあるサーバの負荷を下げる効果があるのです。
自分がそのようなネットワークの一部にいるのかどうかを知るのは
それほど簡単ではありませんが、それは別に気にする必要はありません。
むしろここで注目すべきなのは、接続しているプロバイダの DNS サーバを
「フォワーダ」として利用すると、問い合わせの反応を速くでき、
ネットワークへの負荷を下げることができるという点です。
モデムを使っている場合は、この効果はかなり大きいです。
ここで例として、お使いのネットワークプロバイダには
利用を推奨している二つのネームサーバがあるとします。
それぞれの IP 番号を 10.0.0.1
と 10.1.0.1
としましょう。
このような場合には、お手元の named.conf
ファイルの最初のセクション、
``options'' という名前がついている部分に以下の行を挿入して
下さい。
forward first; forwarders { 10.0.0.1; 10.1.0.1; };
ダイアルアップマシン向けにも forwarders を使ったちょっと嬉しいトリックがあります。 Q & A の章に書いてあります。
ネームサーバを再起動して、dig でテストしてください。 うまくいっていると思います。