既存の鍵と証明書の使用法

 すでに鍵と証明書を所有している場合(たとえば、セキュアWebサーバーをインストールすることによって、他社の安全なWebサーバー製品と置き換える場合)、おそらくはセキュアWebサーバーについても既存の鍵と証明書を使用することができます。以下の2つの状況では、既存の鍵と証明書を使用することはできません。

 既存の鍵と証明書を使用することができる場合は、新しい鍵を生成し新しい証明書を取得する必要はありません。しかし、鍵と証明書を含むファイルを移動し、その名前を変更する必要があります。

既存の鍵ファイルを以下の場所に移動します。

/etc/httpd/conf/ssl.key/server.key

既存の証明書ファイルを以下の場所に移動します。

/etc/httpd/conf/ssl.crt/server.crt

 鍵と証明書を移動した後で、本章のthe section called 証明書のテストに進みます。

Red HatSecure Web Serverバージョン1.0または2.0からアップグレードする場合、古い鍵( httpsd.key )と証明書( httpsd.crt )は /etc/httpd/conf/ の中に保存されているはずです。セキュアWebサーバーが鍵と証明書を使用できるようにするには、鍵と証明書を移動して名前を変更する必要があります。鍵と証明書を移動し、名前を変更するには、以下の2つのコマンドを使用します。

mv /etc/httpd/conf/httpsd.key /etc/httpd/conf/ssl.key/server.key
mv /etc/httpd/conf/httpsd.crt /etc/httpd/conf/ssl.crt/server.crt

 次に、本章のthe section called httpdの起動と停止 in Chapter 14で説明するようにセキュアWebサーバーを起動します。以前のバージョンのセキュアWebサーバーをアップグレードする場合は、新しい証明書を取得する必要はありません。