認定要求の作成とCAへの送付

 鍵を作成したら、次のステップでCAに送付する必要のある認定要求を生成します。次のコマンドを入力します。

make certreq

 以下のような出力が表示され、パスワードを入力するように求められます(パスワードオプションを無効化した場合を除く)。

umask 77 ; \
/usr/bin/openssl req -new -key /etc/httpd/conf/ssl.key/server.key
-out /etc/httpd/conf/ssl.csr/server.csr
Using configuration from /usr/share/ssl/openssl.cnf
Enter PEM pass phrase:


 鍵の生成時に選択したパスワードを入力します。何らかの指示が表示され、次に一連の応答を要求されます。入力する情報は、認定要求の中に組み込まれます。サンプルの入力情報を使用した場合、画面表示は以下のようになります。

You are about to be asked to enter information that will be incorporated
into your certificate request.
What you are about to enter is what is called a Distinguished Name or a
DN.
There are quite a few fields but you can leave some blank
For some fields there will be a default value,
If you enter '.', the field will be left blank.
-----
Country Name (2 letter code) [AU]:
US
State or Province Name (full name) [Some-State]:
North Carolina
Locality Name (eg, city) []:
Durham
Organization Name (eg, company) [Internet Widgits]:
Test Company
Organizational Unit Name (eg, section) []:
Testing
Common Name (your name or server's hostname) []:
test.mydomain.com
Email Address []:
admin@mydomain.com
Please enter the following 'extra' attributes
to be sent with your certificate request
A challenge password []:
An optional company name []:

 デフォルトの入力値は入力項目名の直後の角かっこ [] の後ろに表示されます。たとえば、先頭の必須情報は、証明書の使用先である国の名前であり、以下のように表示されます。

Country Name (2 letter code) [AU]:
      

 かっこの中のデフォルト値は AU です。デフォルト値をそのまま採用する場合は Enter キーを押します。その他の場合は、国を表す2文字のコードを入力します。

 その他の場合は、国を表す2文字のコードを入力します。( State or Province NameLocality NameOrganization NameOrganizational Unit NameCommon NameEmail address )。見ただけでわかるような情報を入力する必要がありますが、以下のガイドラインにしたがう必要もあります。

 情報の入力が終了すると、 server.csr という名前のファイルが作成されます。このファイルがが認定要求であり、いつでもCAに送付できる状態になっています。

 CAを決定したら、CAのWebサイトに提供されている指示にしたがいます。これらの指示は、認定要求の提出方法、その他の必要事項、手数料の支払いなどを説明しています。

 CAの要件を満たすと、(通常は電子メールで)証明書が送付されます。送付された証明書を、次のファイル名として保存します。(カット&ペーストしてください。) /etc/httpd/conf/ssl.crt/server.crt