公開鍵のインポート

 通信相手の公開鍵をキーリングにインポートすることは、エクスポートする場合と同じくらい簡単です。通信相手の公開鍵をインポートすれば、キーリングに含まれる相手の公開鍵を使用することによって、メールを復号したり電子署名を確認したりすることができます。

 一番簡単なインポートは、Webサイトから鍵をダウンロードして保存することです。Red Hatの鍵をインポートする方法については、the section called キーのインポート in Chapter 17を参照してください。

 鍵をダウンロードしてから、シェルプロンプトでgpg --import key.ascコマンドでキーリングに追加します。

 鍵を保存する別の方法として、ブラウザの[名前を付けて保存]機能を使う方法があります。Netscape Navigator などのブラウザを使用していて、かつ鍵をキーサーバーに置いている場合は、そのページをテキストファイルとして保存できます([ファイル]-[名前を付けて保存])。文書を保存するときは、[ファイルの種類]を選択して、[テキストのみのファイル]を選択します。これで鍵をインポートすることができますが、保存したファイルの名前を覚えておいてください。たとえば、鍵をnewkey.txtというテキストファイルとして保存した場合、ファイルをインポートするには、以下をシェルプロンプトに入力します。

[newuser@localhost newuser]$ gpg --import newkey.txt

gpg: key F78FFE84: public key imported
 gpg: Total number processed: 1
 gpg: imported: 1

 インポートが成功したかどうかをチェックするには、gpg --list-keysコマンドを入力します。新たにインポートされた鍵がキーリングに表示されます。