最初に Linux をインストールする時は、情報をまだあまり持っていないのが 普通だと思います。ここでいう情報とは、簡単なインストールの手引きを指すの ではなく、しっかりした構成のオンライン・ヘルプや HOWTO のようなファイル を指します。最初のころは情報が少なくても事足りるのですが、しばらくする ともっといろいろなことを知りたくなるのではないかと思います。つまりシス テムをアップデートする場合や、純粋にさらにいろいろな事を知りたいという 場合にです。この種の情報はおおまかに言っていくつかのタイプに分けられます。 それは購読しながら情報を得るタイプと、ある特定の事柄を解決するために効率 良く情報を検索するタイプです。
お使いになっている Linux パッケージについての情報を印刷した資料がなく ても、しっかりしたディストリビューションならば、いくつものディレクトリ にドキュメントが納められているはずです。おおかたのソフトウエア・パッ ケージについてくるそっけない README ファイルもあれば、このドキュ メントのように掘り下げた内容を持つ HOWTO もあります。
ドキュメントのアーカイブ
を見てください。ここにはパッケージに含まれている主なドキュメントや README
ファイル等があります。
また、
HOWTO アーカイブ
には整形済みの HOWTO と、
mini-HOWTO アーカイブ
のドキュメントがあります。
訳注: HOWTO と mini-HOWTO がアーカイブされている場所はディストリ ビューション毎に異なるようです。
カーネルのソースは、究極の ドキュメントといっても過言ではありません。言い換えれば、「ルーク よ、ソースを使え(use the source, Luke)」です。 またカーネルには、コメントが (少なくとも部分的には) 書かれている ソース・コードがあるだけではなく、ソースを読むのに参考になる、 ドキュメントが入っているディレクトリもあることを覚えていて ください。 カーネルについて何か疑問がある場合は、まずこれらを読んでください。そう すれば自分が助かるだけでなく、他人の時間を浪費させることもなく、恥をかく こともなくなるでしょう。
オンライン・ドキュメントはざっと読んだり、検索する場合にはたいへん便利 なのですが、だからといって印刷した資料がまったく意味がないわけではあり ません。マシンがブートしなくなったら、いったいどうやって復活させる方法を 読むことができますか?