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6. トラブルシューティング

このドキュメントと、 Modem-HOWTOPPP Howto を通読して、あなたのモデムが利用可能なドライバの一つに適合することを かなり確信しているのに、それはまだ動作しませんか? 問題を克服するための過程には、たくさんのポイントがあります。

一般的に Linux は、トラブルシューティングの問題で非常に役に立つネット ワーク接続の記録を保持しています。それらの特定のファイル名は、Linux デ ィストリビューションとダイアルイン・ソフトウェアの両方によって変化します が、 /var/log/messages, /var/log/syslog, などの システムログファイルは少なくとも何らかの情報を提供します。

下記の情報を集めると、それはあなた自身のトラブルシューティングとメーリング リストに助けを乞う問合せの両方のために役に立つでしょう。 root 権限でモデム・インストール・スクリプトが存在するディレクトリに移って スクリプトの記録を始めてください。 このスクリプトが "exit" で終了したあと、それを Linux パーティションから あなたを援助するかもしれないメーリングリストに送信するためにコピーして下 さい。

(下記の # は説明に役立つコメントです)

# 記録を開始する
script ModemTest.txt 
# お持ちのモデムカードの情報をなるべく多く入力する
# echo winmodem の名前, メーカ, 名称, 可能ならチップ名
#【訳注】可能ならモデム基板の裏側のラベルに書いてある FCC REG No. も
#        書き加えるとよいでしょう。例えば以下のようにします。
echo "GVC PCI MODEM, F-1156IV/A2A, LUCENT chip (1646T, 1034AH-J)"
echo "FCC REG No.: DK4TAI-25249-M5-E"
# 現在のカーネルバージョン
uname -r
# これはシリアルポートの情報を表示します
setserial -agv /dev/ttyS*
# 割り込み(IRQ)の情報
cat /proc/interrupts
# モジュール・インストール・スクリプトの内容を表示(スクリプト名を挿入)します。
cat ScriptName
# 【訳注】ScriptName は、実際には例えば LUCENT のドライバなら ltinst, 
# ESS のドライバは mdminstall, CONEXANT(Rockwell) のドライバは ins_all です。
# インストール・スクリプトが無いドライバもあります。
# スクリプトが実行可能かチェックします:
ls -l ScriptName
# 下記のように "x" があれば応答は OK :
# -rwxrw-rw-  1 root     root  654 Jan  6  2000 ltinst
# そうでなければ、それを実行可能にします:
chmod o+x ScriptName
# 確認します
ls -l ScriptName
# ScriptName がうまくいかなかったら、このカーネルで実行する前に
# これで実行してください:
./ScriptName
# /dev/modem にセットされているシンボリックリンクは何か:
ls -l /dev/modem
# ScriptName で指定されている DeviceName は何か (/dev/ttyS14 または ...?):
echo DeviceName
# モデムドライバの名前は? DriverName.o のように
# ".o" がついているのはコンパイル済みのバイナリです。
echo This is my DriverName.o
# モジュール・パスに挿入したのなら
# 次のように、それがそこに表示されるか試します:
find /lib/modules | grep DriverName
# DriverName が、動作中のカーネルにインストールされているモジュール群
# の中に含まれていますか? 
lsmod
# だめなら簡単な挿入を試してみましょう:
insmod ./DriverName.o
# または、それがモジュール・パスの中にあるなら、下記で十分です:
insmod DriverName
# 挿入をチェックします:
lsmod
# 挿入されていなかったら、強制的に試してみます:
insmod -f ./DriverName
# もう一度、挿入モジュールを表示します
lsmod
# DriverName がリストされない場合、モデム・ハードウェア、ドライバ、カーネル
# の間に互換性がありません。それ以上努力しても無駄なだけです。
# DriverName がリストされるなら、もう少し多くの情報を集めましょう。
# 最初に、Linux インストール用のダイアルイン接続の設定に使われる
# 設定ユーティリティを再実行したいかもしれません。
# 後でこの記録からあなたのパスワードを編集することを忘れないでください。
# 準備しておかなければならない以下の情報について、多分たずねられるでしょう:
# 使用するポート(/dev/modem または /dev/ttySn)、ダイアル番号、ユーザ名、
# パスワード。
# 設定ユーティリティを実行します。
YourSetUpConf
# 記録をやめる
exit

ダイアルインが成功しないなら、ログ・ファイルからこの記録を追加してください。 例として Debian Linux システムの /var/log/syslog/ のセクションを以下に示し ます。

【訳注】このドキュメントの以前のバージョンでは、ここに /var/log/syslog/ の 抜粋があったのですが、なぜかこのバージョンにはありません(?)。


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