HOWTO を書き始める前に、カバーしようとする主題の範囲を明確にする ことが先決です。主題の範囲は、以下の条件に合致することがベストです。
広すぎず、狭すぎず. 広範な情報をカバーしようとすると、深さが犠牲になります。広い主題を 貧弱にカバーするよりも、狭い主題を充分にカバーするほうがベターです。 Linux のツール類は、ひとつの仕事しかしませんが、それを的確にこなすことで 有名です。同様に、HOWTO でもひとつの主題を的確にカバーするようにしてください。
主題となる事柄が非常に狭い場合は、他の HOWTO の一部として作成するほうが いいかもしれません。そうすれば、読者は必要とする HOWTO を見つけやすくなります。 関連するトピックの HOWTO を LDP リポジトリで検索して、既存の HOWTO のなかに これから書こうとする情報を追加できる場所がないか確認してください。
どの程度だと書きすぎか、どの程度だと書き足りないかは、選んだ主題にも よりますし、その主題にどれだけ習熟しているかなどにもよります。そのことを 念頭に置いて、適切な判断を下してください。
主題は明確に. 書き始める前に、主題となる領域の境界をどこに据えるかを正確に意識する ようにしてください。他の HOWTO と同じ領域をカバーするべきではありませんし、 作成する HOWTO と関連する既存の HOWTO との間になるべくギャップを作らないよう にしてください。
新しい主題であること. 特定の主題について書く前に、LDP で他の HOWTO をチェックして、おなじ トピックが既に文書化されていないか確認してください。もし既にあるなら、 同じ文書をふたつ作るよりも、既存の文書を活用するようにしてください。
もし既存の HOWTO では不十分な場合や、更新が必要な場合は、その著者に連絡 して、協力を申し出るようにしてください。LDP の著者は、たいていいいヤツです。 結局、彼らは、知りもしないひとを助けるために貴重な時間を割いたわけです。 ですので、申し出は快く受け入れてくれるでしょう。ただ、どうか作業結果は 一本化してください。でないと、皆が混乱します。
LDP で事前に承認されること. HOWTO 作成に入る前に、ldp-discuss メーリングリストにその旨連絡して、 LDP ボランティアからのフィードバックを取るようにしてください。事前 にメーリングリストをチェックしておくと、後で 悩まずにすみます。経験者の談です。
ポストしなくとも、ldp-discuss メーリングリストに参加して、定期的に フォローしておくのは、とてもいいことです。LDP の活動やニーズ、ポリシー の現状を知るのに役立ちます。LDP ボランティアはむろん援助は惜しみませんが、 LDP のポリシーを学び、それに従うかどうかは、最終的にあなたがお決めになる ことです。