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1. イントロダクション

この文書を書くきっかけになったのは、Paul Gortmaker 氏の BootPrompt-HOWTO という素晴しい文書です。私は彼の許しを得て、 BootPrompt-Howto を基に、とりとめもなく追記しました。ほかに、失 礼ながらソースツリーにある README や *.txt ファイルから無断 で借用させて頂いた部分もあります。これらの文書のおかげでこの文書 を書くことができました。作者の方々に感謝の意を表します。

この文書は、single_menu_mode=TRUE でカーネル・コンフィギュ レーション・ユーティリティ menuconfig を実行したときの順番 に概ね従うように書いてあります。

コンフィギュレーション・ユーティリティ内で Modular というマー クの付いているセクションは、オプション・パラメータの有無にかかわ らず、ここに書いてあります。

各セクションは次のような形式で書いてあります。


Load command:
        /sbin/modprobe ne.o io=0x300 irq=5

        io = 0          ("io=0x0xNNN" と値を明示することが必要)
        irq = 0         (autoIRQ によって IRQ を探索)
        (Probes ports: 0x300, 0x280, 0x320, 0x340, 0x360)

        8390.o に依存

Module-HOWTO は

Lauri Tischler, ltischler@efore.fi
によって編纂、管理されています。 [訳注:日本語訳は
松本庄司(shom@i.h.kyoto-u.ac.jp)]

1.1 著作権と免責事項

This document is not gospel. However, it is probably the most up to date info that you will be able to find. Nobody is responsible for what happens to your hardware but yourself. If your hardware goes up in smoke (...nearly impossible!) I take no responsibility. ie. THE AUTHOR IS NOT RESPONSIBLE FOR ANY DAMAGES INCURRED DUE TO ACTIONS TAKEN BASED ON THE INFORMATION INCLUDED IN THIS DOCUMENT.

この文書は「福音書」ではありません。しかし、たぶんあなたが見つけ うる最新の情報でしょう。あなたのハードウェアに何が起こっても、ほ かならぬあなたの責任です。たとえハードウェアウェアが火を吹いても (ほとんどありえませんけど!)、わたしは責任は持ちません。筆者は、 本文書に含まれている情報に基く行動によって生じる、いかなる事故・ 障害についても、責任を持ちません。

This document is Copyright (c) 1996 by Lauri Tischler. Permisson is granted to make and distribute verbatim copies of this manual provided the copyright notice and this permission notice are preserved on all copies.

本文書の著作権は Lauri Tischler にあります(1996)。この著作権表 示と許諾がすべての複製に添付される場合にかぎり、本文書の複製の 作成および配布を許可します。

Permission is granted to copy and distribute modified versions of this document under the conditions for verbatim copying, provided that this copyright notice is included exactly as in the original, and that the entire resulting derived work is distributed under the terms of a permission notice identical to this one.

本文書を改変した文書の複製および配布は以下の条件のもとで許可しま す。この著作権表示が完全にもとの状態で複製され含まれていること。 および、本文書に由来する派生物について、本文書の許諾条件と同じ許 諾条件において配布されること。

Permission is granted to copy and distribute translations of this document into another language, under the above conditions for modified versions.

上記の、改変に対する条件と同等の条件において、本文書をあらゆる言 語へ翻訳、配布、複製することを許可します。

If you are intending to incorporate this document into a published work, please contact me, and I will make an effort to ensure that you have the most up to date information available. In the past, out of date versions of the Linux howto documents have been published, which caused the developers undue grief from being plagued with questions that were already answered in the up to date versions.

本文書を出版物の一部に組み込みたい場合は、筆者に連絡してください。 連絡していただければ、最新の情報が手に入るよう保証するつもりです。 過去に、古くなってしまった Linux Howto ドキュメントが出版されて しまい、開発者たちは新しいドキュメントでは解決されている質問がさ れることにうんざりし、ひどく嘆いたことがあったのです。

1.2 関連文書

次の HOWTO を強くお勧めします。

Documentation/Configure.help には、カーネルのどの部分が モジュール化されているか、良い情報が書いてあります。

多すぎるといえるほど数々の README が、ソースツリーの(不幸に も)あちこちに散らばっています。読めば役に立ちます。

最新の文書はいつもカーネルソースそのものです。例えば、 smc-ultra イーサネットカードに渡せるパラメータを探すなら、 linux/drivers/net に行って smc-ultra.c を見ればよ いでしょう。だいたいはファイルの最後あたりに、init_module という関数が定義してあると思います。init_module 内かその周 辺に、パラメータとモジュールパラメータに関係する構造体の定義があ るでしょう。

1.3 Linux ニュースグループ

モジュールのロード時に渡されるパラメータに疑問が出たら、まずこの 文書を読んで下さい。この文書や関連文書を読んでも疑問が解決しなけ れば、Linux ニュースグループで聞いてみることもできます。

システムの設定に関する一般的な質問は comp.os.linux.setup に投稿 します。内容に関するこのガイドラインは尊重してください。また、他 のニュースグループにクロスポストはしないで下さい。[訳注:日本で は fj.os.linux で全ての情報がやりとりされています。同様に ML 等 とのクロスポストは控えるようにして下さい。]

1.4 この文書の最新版

この文書の新しいバージョンは、anonymous FTP サイト、 sunsite.unc.edu の /pub/Linux/docs/HOWTO/* や、数々の Linux ftp ミラーサイトから入手できます[訳注:国内では JF ホーム ページなど]。新しい情報や新しいドライバがでてきたら更新されるで しょう。あなたが今読んでいるものが 3 ヶ月以上前のものならば、も う古くなっているか、私の怠慢で更新されていないかです。[訳注:も ちろん日本語版が遅れている場合はたぶん私の怠慢です…。英語版より も遅れている場合は原書を参照して下さいね。]

この文書は、特に Linux Howto プロジェクト用に用意された SGML シ ステムを使用して作成されています。これは、Postscript、dvi、プレー ンテキスト、HTML などのフォーマットで出力できます。もうすぐ TeXinfo フォーマットでも出力できるようになるでしょう。

私としては、HTML (WWW ブラウザを使用) か、Postscript/dvi で読む ことをお勧めします。これらのフォーマットではクロスリファレンスを 参照できますが、プレーンテキスト形式ではクロスリファレンスが失わ れてしまいます。

sunsite にある公式な複製を入手したい場合、下記の URL にアクセス して下さい。

Module-HOWTO

1.5 試験的なモジュール(α版)とまだ不完全な情報

コンフィギュレーションスクリプト中で「試用版(experimental)」 であると明記されているもの、情報が不完全であるもの、もしくは私が バカでソースを理解できないものを、下に挙げておきます。自分 の責任で選択してください。

1.6 変更履歴


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